プエブラ“天使の街”~教会とモレ・ポブラーノとタラベラ焼き

プエブラの教会

プエブラというのはスペイン語で田舎とか町とかいう意味ですが、現在は人口140万人の巨大都市で、特にスペイン統治期に建てられたコロニアル建築が有名な街です。
プエブラ

スペイン統治期にはフィリピン・マニラとのガレオン船貿易を介して、東アジアの品々がメキシコに流れてきました。
そうした品々は太平洋岸のアカプルコから反対の大西洋側のベラクルスへと運ばれましたが、プエブラはそのベラクルス港とメキシコシティを結びつける都市として開発されました。ここのコロニアル建築都市は、1987年に世界遺産に登録されました。
登録後、歴史地区がきれいに整備され、観光地として、現在は変貌を遂げています。

プエブラの開発には宣教師たちも関わりが深いため、教会も見所の一つです。大昔に天使が街の教会に巨大な金を吊し、それが今でも残っているという伝説も残っているほどです。宣教師たちが作った教会もおおく残り、別名「天使の街」と呼ばれています。

プエブラの教会

街を歩いていると、プエブラの名物料理チョコレートの看板が目につきます。現地ではモレ・ポブラーノという名前で呼ばれ、主にチョコレートソースのことを指します。

モレ

メキシコ人とチョコレートの関わりは長く、その原料のカカオは中南米が原産です。
かつてはカカオから作ったチョコラテは、高貴な人しか飲めない高級品でした。なんとカカオ豆には貨幣やお金としての側面もあったといいますから驚きです。
ある研究文献によると昔は、雄の雌鳥がカカオ豆100粒と同じ価値を持っていて、取れたてのアボガドはカカオ豆3粒ほど、大きなトマトの実はカカオ豆1個と同じ価値を持っていました。とても興味深い話です。
カカオはたくさん採りすぎると幻覚作用などを起こすらしいのですが、昔はトウモロコシや様々な薬草と混ぜられて、薬用として親しまれたということです。

プエブラの街を歩いている目に入ってくるのが、タラベラ焼きという陶器です。白色とコバルトブルーを基調としたその色合いは、日本人にも受け入れやすく、お土産にはもってこいの陶器です。
この陶器は、スペイン統治期のメキシコにおいて、修道士たちが教会を故郷スペインと同じように鮮やかな色に装飾したいという思いより、その技術が伝わったと言います。鮮やかな色使いの中にある白地やコバルトブルーといった落ち着いた色使いには、アラブの影響もあるといわれています。
宗主国であったスペインの影響だけでなく、その前にスペインに攻め込んで、一部領土を占拠した北アフリカ、アラビア回教徒の影響が色濃くみられるという点はとても興味深いのではないでしょうか。

プエブラの中でも観光客が訪れるメインの通りには、タラベラ焼きのお店がたくさんありますが、認定業者でないものやふっかけてくる店などもありますので、注意して買ってくださいね。